伝統的基幹産業

第1次産業

済州の農業は伝統的な産業であると同時に経済の根幹をなす生命産業で、済州で最も広い面積を占めている産業です。

済州は地域総生産(GRDP)が韓国の1%水準に過ぎませんが、済州で生産される野菜類、果実類の生産量は全国産出量の7.7%(2018)を占めるほど第1次産業が非常に発達した地域です。

特に、全国に供給されるキャベツ(32.9%)、ニンジン(45.9%)、大根(25.6%)のような作物やみかん(99.8%)などが済州で多く生産されており、豚の飼育頭数も全国の5.3%を占める韓国の農水畜産物の重要な生産基地です。

済州はクリーンな自然環境を有しており、火山島の良質な土壌と気候は一年中、高品質の農水産物を生産するのに最適な条件を備えているため、韓国の消費者から広く愛されています。

2016年基準で済州を訪問した観光客数は1,585万人で、このうち韓国人は1,225万人、外国人は360万人でした。

済州は休養や観光、レジャースポーツ、MICEなど多様で水準の高い観光インフラを構築して全世界の訪問客を迎えており、多様な国から観光客が無査証で一年中訪問できる東アジアの代表的なリゾート地としても愛されています。

建設業は済州のGRDPに占める割合に比べて高い成長寄与率を示し、済州経済の高成長を主導する産業です。

※ 出所 : 2017年, 韓国銀行済州本部

済州の観光産業の好調、企業移転及び投資の増加によって地域所得及び就業機会が増え、宅地開発によって人口受容力も拡大したことを受け、人口流入が持続的に増加し、建設投資もともに増加しました。

また、サービス業を中心に済州地域の外国人直接投資が増加するとともに観光関連開発事業による投資が増え、2011年以降、済州の高成長を主導した産業です。

今後、持続的な人口の流入や韓国市場の成長によるインフラの拡充、気候変動に対応する多様な環境改善に向けたインフラ投資などの需要増加が期待される産業です。